事業実施計画
 農業水利に係わるデータの整備
 本事業の実施地区内のほ場区画、水利施設の諸元等の情報を地図情報システムにより整備する。

 本地区においては、昭和46年度から、国営河南地区かんがい排水事業等を実施しており、当該事業の受益地区全域(石巻・矢本・涌谷・南郷町、5,104ha、55,600筆)を対象として、ほ場区画、水利施設の諸元等の情報を河南地区農地流動化支援水利用調整システムに入力する予定である。

 本システムに入力する情報は、農地の利用集積の進展が著しい県ぽ中埣・南下区を先行して行い、順次整備範囲を地区内全域に拡大していくこととしており、平成13年度末までに4,255ha(約83%)の入力を完了している。

 データ入力実績    平成13年度  農地情報   9,819筆(882ha)

 平成14年度には農地情報5,800筆(518ha)の入力を予定しており、地区内農地情報の入力は完了となる。

 尚、県営ほ場整備事業実施地区(河南2期地区)においては事業進捗の遅れから入力が出来ずに至っており、事業完了後予定している。システム入力するデータのうち属性データについては、従来から蓄積していた電子情報をシステムで利用するためのデータ交換(コンバート)と、個別意向調査、連絡会議からの情報提供及び土地改良区への転用届・資格得喪失届による追加情報を整合制をとりつつ入力している。

 地図情報は、施設更新・整備にかかる事業者から提供を受けた図面を専門業者に外注している。

  平成10年度以降は、平成14年度までに農地利用集積の進展著しい地区から随時データ入力をし、その後、定期的なデータ更新方策を検討するとともに、平成15年度には事業完了後を踏まえた「河南地区農地流動化支援水利用調整システム運用計画」を作成する予定である。

 

 
 関係機関への情報提供及び連絡調整
 平成8年度に、石巻市外4町村、各市町村の農業委員会、構造政策推進委員会議等との連携のもとに、本土地改良区を中心とした農地流動化支援水利用調整事業連絡会議を組織した。

  本連絡会議では、本事業で整備したシステムの活用及び関係機関からの情報収集を行うこととしており、これまでの実績は次の通りである。

 情報提供内容及び実績
 平成8年度連絡協議会総会を開催し事業の趣旨と今後の進め方等理解を求め協力を依頼した。
 平成9〜13年度についても、本連絡協議会を活用し、関係機関への情報の提供、収集を行った。
 平成14年度以降も引き続き本連絡協議会を活用し関係機関への情報提供を行っていく計画。
 

 

 農業用水の利用調整方策の策定及び利用調整の実施
  平成12年度に団ぽ名鰭地区(112ha)に係わるデータ整備が完了したことから、団ぽ名鰭地区を対象とした排水計画見直しのためのシミュレーションを実施した。平成14年度以降、関係機関、担い手等への情報提供する予定である。 
 
 農地集積増加率(平成14年12月現在)
 

計画

(h8)

3年度まで

(h10)

4年度まで

(h11)

5年度まで

(h12)

6年度まで

(h13)

7年度まで

(h14)

事業完了時

(h15)

現況面積

(ha)

678.9

目標面積

(ha)

817.6

経営等農用地

面積(ha)

- 732.9 744.8 804.8 796.0 796.0 828.6

農地集積

増加率(%)

20.0 8.0 9.7 18.5 17.2 17.2 22.0