門間理事長の挨拶 |
組合員の皆様には日頃より当改良区の業務運営並びに各種事業の推進に対し、特段のご支援ご協力を賜り心より感謝申し上げます。 昨今の農業を取り巻く社会情勢ですが、ロシアによるウクライナ侵攻やイスラエルによるパレスチナガザ地区への攻撃などによる世界経済に及ぼす影響は大きく、諸物価の値上げや電気料や農業資材等の高騰など農業経営は大変厳しくなっており、1日も早い終息を願うところであります。また、新型コロナ感染症は落ち着きつつあるもまだまだ収束とは言えない状況であります。そのような中、3月15日に令和6年度通常総代会を開催したところ、本人出席42名、書面議決8名の賛成多数により全案件可決承認いただいたところでございます。 |
理事長 門間 一男 |
さて、昨年の稲作ですが、夏場の記録的な高温による影響が心配されたものの、全般的には天候に恵まれ、石巻地方の作況指数は105の「やや良」となりました。しかし、電気料など諸物価の高騰もあって当改良区の事業運営に大きく影響してきており、令和5年度においても電気料や燃料費の高騰分に対して宮城県より県単独事業として1/2を補助いただいているところです。 さて、当管内で現在進められている事業ですが、国営河南二期農業水利事業では中区機場が昨年4月から供用を開始し、排水に大きな効果を発揮しております。現在は旧機場の解体工事が進められ、広渕沼機場の建設工事や赤井堀の排水改修工事、用水関係では中山揚水機場のポンプ設備改修工事等が進んでおります。しかし、工事の遅れや予算の関係で工期を2年延長せざるを得ない状況となっており、1日も早い事業の完了が待たれるところであります。県営石巻中部地区土地改良事業(農村地域復興再生基盤総合整備事業(農地防災事業))は、曽波神機械排水路と宮沢堀排水路の合流口付近の水路工事などを行っており、令和7年度の完成を目指しております。県営農地整備事業においては、石巻市「深谷東地区」、「深谷西地区」、「広渕沼地区」(2分区)、東松島市「西小松地区」の工事などが順調に進んでいるところです。また、昨年8月に採択されました県営水利施設等保全高度化事業「上区地区」は、石巻市広渕新田地域・東松島市赤井上区地区において、ほ場整備と合わせて新たな上区排水機場の建設を含む排水改修となり5年度より実施設計が進められているところであります。 運営面においては、令和3年3月に土地改良長期計画の中で男女共同参画として令和7年度迄に理事に占める女性の割合を10%以上とすることが閣議決定されており、当改良区では来年6月の役員改選に合わせて、女性理事2名の登用と総代・理事の被選挙区及び定数の見直しすることの協議を現在理事会で進めているところです。また、今年1月12日には宮城県と石巻市の立ち合いのもと、石巻市蛇田土地改良区より当改良区へ合併の申し入れがありました。今後は統合整備推進研究会を立ち上げて、2〜3年を目途に合併の議論が進んでまいります。更には今回の通常総代会において賦課金完納奨励規程の廃止について承認可決され、6年度から納入組合制度・完納奨励金を廃止し、賦課金通知書はすべて組合員へ郵送することとなりますので、ご理解の程よろしくお願いいたします。電気料の高騰や施設の老朽化などにより維持管理費は増嵩している中、できるだけ支出経費を抑え、決済金積立金などの基金から繰入れして反当賦課金の増額抑制を図っておりますが、一部の維持管理地区において反当賦課金を上げざるを得ない状況となっており、引き続き組合員の負担軽減に向けて事業運営に取り組んでいく所存でありますので、よろしくお願い申し上げます。 結びになりますが、農業・農村を取り巻く状況は高齢化や担い手不足など大変厳しく、課題が山積しておりますが、役職員一丸となって事業運営に取り組んで参りますので、組合員皆様方には尚一層のご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、健康に留意されますますご活躍されますことをご祈念申し上げ、挨拶とさせていただきます。 |